「お林調査 経過報告会」に参加しました
- 2016/04/18
- 10:16

貝サポメンバーのリュウGOOノツカイです。
真鶴町魚付き保安林保全プロジェクト・お林調査経過報告会(2016年1月30日(土)14時から町民センターにて)に参加しました。
このプロジェクトは、先人から引き継がれてきた「お林」を未来に引き継ぐため、林内の木の種類や太さなどを、関係者と主に町民のボランティアよって調査することによってお林の現状を把握するというもので、2016年8月、11月に実施されました(公益財団法人オイスカ、国立研究開発法人森林総合研究所、真鶴町の協働)。
報告は、調査の指導にあたった正木隆氏(国立研究開発法人森林総合研究所森林植生研究領域長)が中心となり、生命の星・地球博物館学芸員の大西さんも補足説明・質疑応答をして下さいましたよ♡
内容は、①そもそも松林とは ②空から調べる(空中写真の分析) ③地上で調べる(実際にお林の木を計測)の3部構成で大変わかり易く、3D望遠鏡で航空写真を立体的に見たり、地上での地道な調査がとても役立っていることも再確認されました。お林の中で枝をかき分け計測作業した皆さんの努力と協力の賜物ですね♡
来年も引き続き実施されるようですので、より多くの方々の参加があるといいですね!
今年度の参加者は延べ200名、凄い‼ 関心の高さに感動しました。
私も是非また参加したいと思います。

調査からわかったことは次の通り
① マツの大木が少しずつ減っている
② 次世代のマツが自然に生えてきている場所もある
③ 今回1.72ヘクタール中、933本・33種類の樹木が確認(直径10㎝以上のもの)された
④ 種類の多かった樹木 1.スダジイ 2.クロマツ 3.シロダモ
⑤ 直径が太かった樹木 1~7.クスノキ 8.クロマツ 9~14.クスノキ

そして何より「お林」は、日本で極めて貴重なクロマツの林とのことでした。
今回の調査結果にとどまらず、来年度のお林調査、貝博サポーターズの子ども探検隊行った菌類相調査(2年間)の結果や分析からわかる状況、野生動物の生息状況など、様々な分野から多角的にお林を知り、皆でお林を守っていく活動に繋げていかれるような協力体制が重要となりそうです。